育児と在宅ワークとじぶん。目指せ保育士。

2016年4月に第1子出産→2018年前期保育士資格試験受験→合格!保育に関することもたまに書きます。2022年春季幼保英検3級合格!

日本とアメリカの『鉄』摂取量の差は赤ちゃんの頃から?!

以前、gerberライスシリアルのパッケージの栄養表示に注目して

こちらのブログ書いたときにはスルーしてしまったのですが

改めて気づいたことがありました。

okatier.hatenablog.com

 

 

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「時間あるときに日本の摂取基準と比べよう」などといってたのですが、

 

鉄の含有量をみて(右側の%しか見てなかった)驚愕。

 

.....えっ1食分で6.75mg?!

 

多い...

 

 

多いのに、それでも1日分の45%(乳児)~60%(1-4歳の幼児)にしかならない?!

 

 

ええぇ?!私は単位を間違えてるのか?

 

 

 

いや、間違えてませんでした。

 

 

日本とアメリカの鉄の推奨量がぜーんぜん違うのです。

 

(保育士試験であれだけ推奨量とか目安量とか覚えたのに、すっかり忘れてた(^^;でも大体の数字のイメージはついてたので、『この鉄分は多いッ!』と感覚的につかむことができたのです。一応役に立った。笑)

 

鉄の推奨量について調べてみると。

 

 

日本の6~11ヶ月の乳児は

男の子で5.0mg

女の子で4.5mg

 

 

アメリカの7~11ヶ月の乳児は

男女ともに11mg

 

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えーーっアメリカは日本の2倍以上?!

 

どうりで、ライスシリアル1食分に6.75mgも鉄が含まれてるのにもかかわらず、乳児1日分の45%にしかならないわけだ。

 

ということは。

 

日本なら、ライスシリアル1食分で1日分の鉄クリアー!!

やったー!!!( ≧∀≦)ノ

 

 

.........

 

 

って、そんな単純な話ではない(笑)。日本の推奨量を信じるとしたら、の話です...。

 

ちなみに、赤ちゃんだけじゃなくて大人も勿論違います。

 

日本では15~69歳の 女性は(月経ありでも)10.5mg、

アメリカでは19~50歳の女性は18mg。

 

全然違いますね...

 

数字打ち込むの大変なので、詳しくは画像で。

 

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https://www.glico.co.jp/navi/e07-3.htmlより

 

 

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https://ods.od.nih.gov/factsheets/Iron-HealthProfessional/より

 

 

全体的に、違うけど、特に乳幼児、女性、妊婦はかなり違う。

 

ただし思春期はなぜか日本の方が多い...てことは日本も鉄の重要性についてはわかっているはずなのよね?(^^;

 

ちなみに。

 

アメリカと日本では体格も違うし、鉄の必要量も違うんじゃない?!』

 

アメリカは肉たくさん食べてるイメージだし、鉄とりやすいし...。』

 

『なんでもかんでもアメリカの方が日本

より進んでる!ていうのは拙速すぎるよ』

 

という声もあがりそうですが。

 

ここで国際的な比較がないか調べてみました。

 

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/75/1/75_39/_article/-char/ja/

栄養表示のための栄養参照量の国際比較

石見佳子, 笠岡(坪山)宜代 - 栄養学雑誌, 2017 - jstage.jst.go.jp

より。

 

ここででてる栄養参照量とは、厳密にいえば推奨量とは違うみたいですが...

細かくは実際の資料読んでください、うまく説明できません。笑

 

どうでしょうか...

お隣の韓国とはあまり体格差ないと思いますが?!韓国は12mg。日本より明らかに多いです。

 

(日本の数字は多分男性女性とか月経ありなしまとめて調整されてるから、そのへんも考慮しなきゃいけない、ようなことも書いてあったような。曖昧でごめんなさい。笑)

 

とはいっても、鉄、他国との差が目立つなぁと思います。

 

ちなみに今回参考にした食事摂取基準は2015年のものですが、日本の食事摂取基準は2020年から新しいバージョンになります。

 

鉄の推奨量は変わるんでしょうか?パッと見た感じ、そのような情報はまだ得られてませんが...運用されるのは4月からだと思うので、また調べてみようと思います。

 

(というか日本の食事摂取基準、一覧で見る資料どこにあるんだー?!厚生労働省のサイトわかりにくいし、検索しても「報告書」とかばっかりで長文資料しか出てこんー!PDFいちいちダウンロードしたくないぞー!!)

 

鉄以外の項目はちゃんと見てないので、他の栄養素についてもまた見ときますが...

 

日本は鉄の摂取推奨にあまり力をいれてないんだなぁ、ということはいえると思います。

 

(日本の自殺率が高いの、実は鉄分不足も要因の一つだったりして?!(^^;)鉄不足だと産後うつになりやすいというデータもありますが...ねぇ、もしかして。)

 

 

大人も子どもも、鉄、意識してとりましょー。たぶん、意識してとってもサプリなしで自然の食事だけではなかなか推奨量には到達できないので、上限量オーバーして健康損なうほどの摂りすぎになることはそうそうないと思いますから。

 

※ライスシリアル情報については2020年に調べたものなので今と違ったらすみません、
随時更新している情報もありますが(値段など)